高気密・高断熱な輸入住宅では、エアコンの設置が一般的です。ここでは、エアコン設置の際の注意点などを紹介します。
高気密・高断熱な住宅は、その気密性ゆえに、空気汚染しやすい灯油ストーブやガスファンヒーターなどを取り入れるケースは少数派です。燃料を燃やすタイプの暖房器具を使用する場合、一般的な住宅でも換気が大切ですが、高気密住宅であればなおさらこまめな換気が必要になります。少し煩わしく感じてしまうでしょう。高気密・高断熱住宅と相性がいいのは、エアコン、床暖房、蓄熱暖房など。基本的にはエアコンと考えて問題ありません。
エアコンを設置するとき、重要なポイントとなるのが設置位置です。例えばツーバイフォー住宅の場合、窓上にエアコンの設置はおすすめできません。ツーバイフォーでは、窓上に上部の壁を支える重要な部材があります。エアコンを窓上に設置するとなれば、構造上重要な部材に対して、穴をあけなければいけません。部材の重要さとエアコンとを比較すると、エアコンは別の位置に設置したほうがいいでしょう。このように、工法や構造によって、設置場所の向き不向きがあります。
また、部屋の中から見るとちょうど良い位置に取り付けられたとしても、外から見たときにせっかくの外観を損ねていることも。できるだけ、正面から見えない位置に室外機を置けるよう検討するといいでしょう。ただし、室外機が塀のすぐそばにあるとエアコンの性能が落ちてしまいます。部屋の中からも外からも良い位置で、エアコンの性能も損ねない適切な位置を工務店などと一緒に探してください。
エアコンを購入する際、慌てて買うと失敗の元です。ここでは、購入・設置前に確認しておくべきことを紹介します。
最近のエアコンはサイズが大きくなっています。設置したい場所に置けるのか、サイズの確認をしてください。また、コンセントの形状も確認しておくと、工事費用と購入費用の総額目安が分かりやすいです。型番が分かれば適切なサイズを紹介してもらえます。
室外機を設置する場所の環境を確認しておきましょう。できれば、写真に撮影しておくと、今置いている場所に設置可能か判断してもらえます。また、工事費用の目安も分かるので、購入に必要な総額も把握可能です。
部屋の広さや間取りに合うエアコンを選ぶことも大切です。部屋に合っていないとパワー不足で無駄な電気代がかかってしまいます。日射が入りやすい部屋や吹き抜けの空間であれば、適用畳数より大きめのエアコンが必要です。部屋の写真を撮っておくと適切なエアコンを紹介してもらえます。