おしゃれで存在感のある輸入住宅。憧れを持つ人も多いのではないでしょうか?輸入住宅には、多くのメリットがありますが、デメリットに感じる部分もあるのをご存じですか?ここではデメリットな部分と、その部分をカバーするための方法について紹介します。
輸入住宅は、地震等の外部の力に対して天井・壁・床が一体となって建物の支える2×4・2×6工法を採用されています。2×4・2×6工法は、その構造ゆえ、壁を抜いたり移動させることや、窓の大きさの変更が難しいことがあります。大規模工事でなければ、2×4・2×6工法のルールの中で間取り変更や増築は可能ですが、耐震性の強さゆえ自由度が少ないといえるでしょう。
輸入資材を使用しているため、海外の資材に不慣れな施工会社がメンテナンスを行うのは難しい場合もあります。また、基本設計も国産住宅とは異なるので、2×4・2×6工法の実績のある専門業者への依頼が必要です。
輸入住宅の資材は本場のものを使用するため、海外から輸入する必要があります。そのため、一般住宅に比べて住宅の完成に時間がかかります。設備や機能、見た目など、細かい部分にまでこだわると資材を探す手間が増えてしまい、さらに時間がかかってしまいます。
また、内装においても、インテリアを揃えるのに納得いくまでこだわってしまうと時間がかかるため、住宅の完成まで思っていた以上に時間がかかったと感じる人は少なくないでしょう。
吹き抜けは見栄えが良く、天井が高くなることから広く見える視覚効果と解放感があるため、人気が高く輸入住宅でよく取り入れられます。
しかし、実際住んでみると別の階からの生活音が響いて気になるという声もあります。特に小さな子供がいる家庭では、子どもが走り回ったりする音がよく響くようです。
また、音だけでなく臭いも広がるため、揚げ物やニンニクなどを使った料理をすると上まで広がってしまうため、換気をしても中々臭いが出ていきません。
輸入住宅は外観デザインを重要視しているため、外観によって窓の位置や大きさが決定します。そのため、間取りが制約され、室内側から見ると不自然な位置に窓がついて困る場合があります。
たとえば、外観を重視して大きな窓をつけた場合、日当たりが強すぎて室内温度が上がり、エアコンをつけていても中々涼しくならず、電気代がかかってしまうケースも。
また、お隣さんの窓の位置を考慮せずに配置すると、お隣さんの窓と向かい合わせになるという非常に気まずい状態になることもあります。
輸入住宅を新築するときに、メンテナンスも行ってくれる会社に建築を依頼しましょう。施工会社であれば、修繕についても、細かい点まで対応可能ですし、輸入資材にもなれていて、リフォームやメンテナンスの際に資材を調達することも可能でしょう。輸入住宅の購入時には、メンテナンスやアフターフォローについても、詳細に確認をしておく必要があります。
輸入住宅は、耐震性もあり、気密性も高いです。また、日本の住宅と違い、大きな間口の開放感ある広い空間が魅力です。欧米では、部屋の壁の塗りなおしや小さなリフォームは、自分ですることが多いです。例えば、「書斎が欲しい」といった場合に、間取りを変更するのでなく、オープンな空間を生かし、カーテンや本棚、パーテーションで区切るなど、空間を楽しみつつ、住む人が工夫しながら変化を加えていくとよいでしょう。
大きな空間に自由に家具を配置するのが、輸入住宅の特徴です。輸入住宅に強いインテリアコーディネーターに、家具のチョイスだけでなく、家具の配置や照明などについてもトータルでアドバイスをもらうと、より快適でなおかつセンスのいい室内が得られることも。自分で家具を探すより選択肢も広がりますし、時間も短縮できるでしょう。さらに、輸入住宅を知り尽くしたプロならではの機能的な暮らしの提案を受けることも可能です。
家づくりは決めることが多いです。輸入住宅となるとさらに打ち合わせで時間がかかるため、事前に工期を確認することをオススメします。
また、資材や備品発注の時間短縮のために、あらかじめ自分のこだわりや理想イメージを固めておきましょう。
騒音が響くとわかっていても吹き抜けを輸入住宅に採用したいという方は多いでしょう。その場合、騒音を最小限に抑えるため、壁に防音対策を行いましょう。たとえば、腰壁上に建具を入れると、音が漏れるスペースを小さく留めることができます。
また、必要な部分の壁を防音用の壁にしてしまえば、廊下に音が響き渡っても集中して静かな空間で作業することができます。
このように、壁に防音対策を施せば家族の気配を感じつつ、騒音に悩むことなく開放的空間でくつろぐことも可能となります。
採光や風通しや使いやすさなど、窓の大きさ選びと配置は、機能的な部分だけでなく、外観の見え方も考える必要があるため素人には難しい場合も。なので、理想を実現するために、施工事例やSNSなども活用してイメージを膨らませてから住宅のプロに相談するといった手段を用いてもよいでしょう。