家を建てる際に施行主が気になる点の一つと言えば、住宅の強度が、どの程度であるかという点です。輸入住宅のメリットを考えたときにコストの低さを思う人は多いです。
しかし、実際にはそれだけではなく、輸入住宅は長く住み続ける事を念頭に置いた住宅設計がなされているところも重要な部分となっています。
日本の住宅の耐用年数は30年前後と言われていますが(※)、輸入住宅についてはそれ以上に渡って強い耐久性を維持し続ける事が可能なのです。
長く住み続ける事ができるという特徴を持った輸入住宅ですが、当然のことではありますが、メンテナンスを一切せずに住居として使用していれば老朽化が早まってしまいますよね。特に、輸入住宅の場合には、住宅の多くの箇所に木材を使用して設計しています。
木材を加工してドアや窓枠を作る事によって見栄えが良くなるのですが、劣化しやすいというデメリットも含んでいるため定期的な点検を入れて行く事が耐用性を高く維持するコツとなります。
メンテナンスを入れる箇所は一つの家の中でも様々あります。屋根や外壁、出入りの頻度が高い玄関のドアなど、5年から10年をめどに点検や塗装等の修繕をして行く事が理想的とされています。
輸入住宅で最も気を付けた方が良いと考えられている箇所が、建物の出入り口部分となる玄関のドアです。無垢と呼ばれる木材を使用していることがほとんどであるため、環境や使用頻度によって、通常よりも劣化が激しくなります。
削りだした木材は、ひび割れが生じやすくなるため、定期的な表面のコーティング加工は欠かせません。古い塗装は全て剥がしてから新たに塗り直すことにより表面の艶などを生み出し綺麗な状態を保つ事ができます。
玄関ドアと同様に、輸入住宅では窓枠やサッシにも木材を使用する事がほとんどです。窓は、常に日光の当たる場所でもあり、雨が降れば濡れた状態が続きます。
そのため、腐食しやすく歪みにも繋がってしまうので、メンテナンスが重要になってきます。塗替えだけで済む場合もあれば交換作業が必要となる場合もあるので、見極めるための技術力を持った信頼できる施工業者に依頼することが重要です。
日本の住宅が柱を主幹として梁との両立により建物を支えているのに対し、輸入住宅のツーバイフォー工法は、壁全体で家を支えています。支えとなる面積が広い分、耐震性にも優れています。
高い耐震性を維持するためにも住居の外側となる部分は特に丁寧なメンテナンスが欠かせません。毎日出入りの起こる玄関ドアをはじめとし、雨風や日光を直接受け続ける屋根や外壁は注意を怠る事ができません。
塗装交換や補修作業など必要な点検と修繕を定期的に入れておくことがベストと言えるでしょう。