輸入住宅ハウスメーカー・工務店選びガイドin埼玉

輸入住宅ハウスメーカー・工務店選びガイドin埼玉

埼玉でオンリーワンの輸入住宅を建てるための情報まとめサイト

  • 南欧風おすすめハウスメーカー
  • 北欧風おすすめハウスメーカー
  • 北米風おすすめハウスメーカー
  • 英国風おすすめハウスメーカー

輸入住宅で考えたい防音対策

輸入住宅を建てる際、「防音対策」にも注意しておきましょう。防音対策を行っていないと、騒音によって住宅の快適性が失われてしまいます。ここでは、騒音の種類や、防音性を高める方法などを紹介します。

騒音の種類とは

騒音と呼ばれる音の種類は、大きく分けて3つ。音の伝わり方によって種類が異なります。

空気音

空気音とは、空気を振動させて伝わる音のこと。

たとえば、上階から聞こえる赤ちゃんの泣き声や、外から聞こえる犬の鳴き声、サイレンの音、雷の音などが挙げられます。日常生活から切り離せない音であり、外の音は窓のすき間などから通って室内まで聞こえてきます。

固体音

地面のほか、床や壁といった物体を伝搬した振動が、別の空間の空気を震わせることで聞こえる音です。

たとえば、上階から聞こえる足音は、部屋の天井等を通して下の階へ伝わります。そのほかにも、水回りの音や近隣のピアノの音などが固体音に該当します。

混合音

日常生活では、空気音と固体音を合わせた混合音も聞こえてきます。

たとえば、工事現場の音や大型トラックの走行音、エアコンの室外機の音などが挙げられます。空気と物体の両方から伝搬する音であり、直接耳に聞こえるうえ壁や床を伝って響くのが特徴です。

防音性・吸音性・遮音性の違い

騒音対策では、「防音性」や「吸音性」「遮音性」といった言葉が用いられています。そこで、それぞれの違いを解説します。

防音性とは

防音性とは、「室内の音が外へ漏れたり、外の音が室内へ伝わるのを防ぐ」という意味をもちます。

防音は包括的な言葉であり、吸音性や遮音性を高めることで防音性能が高まるという仕組みです。そのため、「防音性が高い」とは、吸音性や遮音性を機能させる対策が行われていることをさします。

吸音性とは

音を吸収することで音が反射するのを防ぎ、音が伝わらないようにします。

吸音性を高めるためには、細かい穴がたくさんある素材を用いて音を取り込み、素材の中で拡散させて吸収します。たとえば、学校の音楽室の壁には、たくさんの穴がありますよね。穴によって室内の音を吸収し、防音性を高めているのです。

吸音性を高めることで、室内の音をクリアな状態で聞きながらも外へ漏れないようにできます。

遮音性とは

遮音性とは、空気を伝わってくる音を遮断することで、音が通過しないように対策を行う方法です。

たとえば、コンクリートや石膏、鉄板などを用いて音を遮断し、空気音を跳ね返します。なお、遮音性を高めると音漏れの心配が少なくなりますが、遮音性が高すぎると音が聞き取りにくくなるなどのデメリットもあります。

防音性能を高めるための対策

住宅の防音性能を高める対策として、さまざまな方法があります。住宅を設計する段階から取り入れるべきものもあるため、理解したうえで家づくりを行いましょう。

気密性・断熱性を高くする

住宅の遮音性と吸音性を高めるのに適しているのが、高気密・高断熱の施工。気密性の高い外壁で外からの音を遮断し、跳ね返しきれなかった音は断熱材によって吸収されます。

たとえば、「隣の建物との距離が近い」「近隣で騒音が出やすい」といった場合は、高気密・高断熱の住宅を建てると良いでしょう。高気密・高断熱の住宅は防音性を高められるうえ、夏も冬も快適な室温を保てるというメリットがあります。

防音性の高い建築構造を選ぶ

防音性の高い建築構造として知られているのが、RC造やSRC造といった鉄筋コンクリート造です。鉄の骨組に遮音性の高いコンクリートを流しているため、高密度で防音性が高いといわれています。

一方、木造建築は鉄筋コンクリート造と比較して、防音性は低め。木材は通気性が良く、音も通しやすくなっているためです。もし木造住宅の防音性を高めたい場合は、屋内で工夫を施すのがおすすめ。カーペットや防音ゴムを採用する、音の出る家具家電を壁側に設置しないなどの工夫によって防音性を高めることができます。

間取りによっても防音対策は可能

「新築住宅の防音対策を行いたい」という場合には、間取りを考える段階で工夫しましょう。

たとえば、リビングのすぐ上に子ども部屋を配置してしまうと、子ども部屋から聞こえる足音や騒ぎ声がリビングまで伝わってしまいます。また、トイレや浴室、洗濯機を置いている場所からは、固体音などの騒音がよく伝わります。そのため、リビングや寝室から遠ざけて配置するのはもちろん、隣家の近くにも設置しないようにしましょう。

天井や床、壁ごとに対策を取る

防音性を高める間取りを採用できないこともあるでしょう。その場合は、騒音が伝わりやすい部分の対策を取ることがおすすめです。たとえば、天井や床、壁は室内外の音が響きやすくなっています。そのため、二重構造にするなどの対策を取り、遮音性を高めましょう。

また、窓の大きさや配置も重要なポイント。窓から漏れ出る音は空気を伝わるため、隣家から離れた位置に窓を配置すると互いの家から出る騒音を軽減できます。

畳を使う

畳には吸音性能が備わっています。畳はイグサでつくられており、イグサの繊維に含まれている空気が音を吸収します。そのため、足音や声が響きにくいのです。室内での騒音が心配な方は、和室を取り入れてみるのもおすすめです。

安心して暮らすためには防音対策も重要な要素

音は住宅の快適性に大きく影響します。騒音トラブルというとマンション等での出来事に思えますが、一戸建て住宅でも騒音に悩まされることはよくあります。

「子どもの足音くらい」「洗濯機の音くらい」と軽く考えるのは危険。たとえ生活音であっても、ストレスや思わぬトラブルの元になり得ます。そのため、住宅を建てる際は防音対策をしっかりと行っておきましょう。