「南欧風の輸入住宅」の特徴や施工事例をまとめたページです。
南欧風住宅とは、スペインやフランス南部、モナコ、ギリシャ、イタリアなど、地中海のリゾート地によく見られる家をイメージして造られたものです。
ハウスメーカーによっては、「プロヴァンス」「スパニッシュ」などと、土地名にちなんだシリーズ名で呼ばれることもあります。
南欧風の家の特徴と言えば、夏にギラギラと強い日差しが照りつける気候柄を反映して、断熱性に優れた瓦や白い塗り壁を用いることです。
瓦でよく見られるのが、オレンジのテラコッタ瓦。さらに窓にも特徴があって、外側のものは小さくとられ、中庭に向かっているものは大きくとられるのが一般的です。
門扉には、アイアン製のものを使うことが多いようです。
南欧風住宅の外観で象徴的なところといえば、カラフルな瓦です。
その中でも、半円型のスパニッシュ瓦と、平らなフランス瓦がよく使われています。
スパニッシュ瓦はオレンジ色のものをよく見かけますが、1枚に複数の色を吹きつけたものも代表的なスタイルです。
また、フランス瓦は平らでラインが入っているものが定番。様々な色合いのものがあって、どんな色を選ぶかによって、かわいらしい~重厚まで、雰囲気をガラリと変えることができます。
本場の洋瓦であるほど、日本の瓦に比べて防水力が低いという話もあります。
そのため、南欧風で瓦を使った家の場合、雨水が早く落ちるように、屋根の傾きを大きくしたデザインが多くなります。
南欧風の家といえば、レンガや石造りを連想する方も多いのではないでしょうか。日本の多くの家屋でレンガはあまり使われず、石造りも広い家ではない限り、見かけることは少ないかもしれません。
そもそも日本は地震が多い国なので、どうしても防災という点を意識する必要があります。レンガや石造りよりも鉄筋、木造の方が好ましいとされている以上、致し方ない部分ではありますが、レンガや石造りの場合だと崩れ落ちるリスクがありました。近年では、鉄筋を利用することで強度を上げ、耐震性を確保できるようになっています。レンガの家を建てたいけど災害時が不安という場合は、一度レンガ・石造り対応可能な業者に相談してみるのが良いでしょう。
また、レンガは耐熱性能があるので、夏は涼しく、冬は暖かい生活が期待できます。
南欧風の家は「非日常感」があります。
見た目そのものが日本の家屋にはあまり見られないものですし、デザイン的に見ているだけでも楽しめるのが魅力です。そこに住むとなれば、和風や西洋風などとはまた違った生活と楽しめるでしょう。遊び心を感じさせるデザインに柔らかな雰囲気は、ゆったりと過ごしたい人向けと言えます。
他の人と同じようなデザインのマイホームではなく、自分だけのスタイルをと思った時、南欧風の家にするのも良いでしょう。瓦の屋根は暖色にする、壁は明るい色でドアは木製に。周囲の景色との相性も考えて施工してもらうことで、アクセントのあるデザインを楽しめる住宅にできます。
個性的な外観とは裏腹に、内観は別のテイストで設計してみるのも家造りの楽しみ方の1つです。外観と内観のギャップも楽しみつつ、実用性のある内装にすることで家族が過ごしやすい空間を生みだせます。
木製のドアもまた、南欧風を表現するポイントです。木製の持つ温かみは、日常生活に癒しをもたらしてくれることでしょう。年月が経つことで色味が変わり、建てた時とはまた違う味わいを感じられるのもメリットです。
ドアを南欧風にする場合外壁との調和も考えることになります。さまざまな外壁に合わせやすい茶色、明るい色と合わせられるリーフグリーンや白など、自分の思い描くイメージとデザイン性とすり合わせながら選べば、ピッタリな組み合わせが見つかるはずです。
また、シリンダーの交換や補助錠を付けることで防犯対策になります。
実際に南欧風の家を建てた施工事例を、ハウスメーカー別に4つ紹介したいと思います。
※物件例は2012年11月時点の情報です。
引用元:古川工務店(https://bruce-sakado.co.jp/works/278/)
コラム柱とパノラマウィンドウが目を引く、プロヴァンススタイル。スパニッシュ瓦の風合いも独特
引用元:インターデコハウス(https://www.crea-dor.co.jp/works/13420/)
南フランスの素朴な家をイメージ。塗り壁のムラが、風合いを増している。
引用元:レジェンダリーホーム埼玉(https://www.legendarys.net/works/namegawa/)
暖かな雰囲気のある住宅は、年月が経つほど味わい深くなるデザインに。
引用元:フラワーホーム公式HP(http://flowerhome.co.jp/works/理想の英国コッツウォルズの家を予算内で実現/)
職人のハンドメイドによるアイアン製の飾りが、南欧風ムードをアップ。